雪の山小屋で



今年、奥多摩のある避難小屋へ泊まった。

雪景色が綺麗でそれで、楽しくてどんどん歩いて行った。
考えていたより遠くへ歩いて来てしまったなあ

薄暗くなるあたりを見ながらホルブスに火をつけた
いつものレトルトカレーだけどすごくおいしく感じられた。


風は止まって月明りに照らされた山肌はとても綺麗だった。
満ち足りた思いで寝袋にくるまった。


朝になると、それは底冷えがして寒かった。でも寂しいとは思わなかった。

ほどなく品の良さそうな、大きな望遠レンズをつけたカメラを携えた男の方が山小屋に入って
来られた。その朝日の眩しさに目を完全に覚ました。


おはようございます、すみません起こしてしまいましたねと言った。
いいえいいんです。もう起きないと。

また雪が降ったみたいですね。
ええとても寒かったですよ・・・・       そのあと少々の雑談を交わした


あ、ところで 
その男の方が言った。トイレですか?私が登って来たとき女の方が小屋から
丁度出て行かれましたが・・・・

私は、いいえこの避難小屋には私ひとりで泊まっていましたが・・・・と答えて
はっと我に返った

男の方も表情を曇らせた。


この夜はとても楽しい気持ちでこの避難小屋にいた。
この男の方がとても私をからかっているとは思えなかった。

あとでひろしに話すとその小屋よくそんな噂がたつとこだよと青い顔をしていた。


私は誰かといたのかもしれないし、ひとりだったのかもしれない。


足あとをと思ったけどしんしんと降る、ぼたん雪がすべてをかくしていた。


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by somancyu | 2006-04-27 00:28 | 考えること
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